暗い

赤い長靴

赤い長靴


江國香織作品に、よく登場する、おとなしくて、
自分が言いたいことは飲み込んでしまう女性と
反応の著しく悪い夫、という夫婦の短編。
すべての短編が重なり合いながら展開していく。


別に、暗いテーマ、っていうのではなく、
少し変わっているけど、あり得る日常を描いている、
それなのに、暗い。というか、怖い。


良いバランス、って何なのか、正直に生きるって
何なのか、そういうことを淡々と突きつけられた、
そういう本だった。